天皇家と日本人の気質

無料AI画像生成サイトMicrosoft ImageCreatorを使って絵本を作ってみました。思い通りにはなりませんが、AIの個性が感じられる絵になりました。

将棋

将棋の起源は、古代インドのチャトランガというゲームにあるといわれます。それが世界中に広がり、西洋でチェス、中国でシャンチー、朝鮮でチャンギ、日本で将棋になりました。そして将棋だけに「持ち駒ルール」があります。将棋は時代が進むにつれて変化し、戦国時代に相手側から取った駒を自分側の駒として盤上に打って再使用できるルールが生まれました。チェスも「持ち駒ルール」を取り入れれば、もっと奥の深いゲームになるのではと思いますが、戦いで敗北した者が寝返ってしまうのは、ゲームとしても考えにくいのでしょう。
敗者を徹底的には叩かず、滅亡まで追い込まないのは日本特有かもしれません。

ゴジラ

原爆の申し子であるゴジラは放射能を吐き東京を破壊します。それでもゴジラに破壊された東京は、台風一過のように復興します。これは、原子爆弾とかB29で破壊されつくしても、気にせず立ち直る物語に思えます。
原子爆弾や東京大空襲の悲惨さは語っても、不思議とアメリカに対する憎悪はありません。そもそも「占領軍」ではなく「進駐軍」です。進駐軍は歓迎され各地で受け入れられました。アメリカに憧れる感情は、戦後教育でつくられたものではなく、単純に凄いものに対する思いなのでしょう。
原子爆弾と敗戦をこんなエンターテインメントにしてしまう日本は、かなり変わってます。

天皇家

当初の天皇は軍事的及び祭祀的な権力を持っていたと考えられます。時代が下ると、天皇と強い姻戚関係を結んだ貴族層が実質的な政治意思決定をするようになります。そして武家政権が成立すると、朝廷と幕府による二重政権となり、朝廷の立場は大きく制約されました。幕末になると尊皇攘夷論が興り、討幕運動の中心にまつりあげられましたが、それは政権を取るための手段でした。そして大政奉還を経て、奈良時代以来となる太政官制が復活しました。第二次世界大戦終結後からは、GHQにより象徴天皇制となりました。
日本は、古来よりずっと象徴天皇制を続けていると言えなくもありません。

日本人の心

天皇家が国を治めていたのは、国の成り立ちの始めのみです。それでも、天皇はこの国を創った神々の末裔であり、天皇の統治の正当性は神の正当な末裔であることにより担保されていると、なんとなく皆思っています。
そして、我々の先祖もそうした天皇家から分かれて古くから随従してきた一族であり、我々の先祖はこの国を統治する天皇家の一員なのだという意識がなぜかあります。
本家の天皇家と分家の自分達という、同族としての繋がりです。
日本は、宗教とかイデオロギーによってまとまる必要がない特異な国です。

日本の心の遺伝的起源

理化学研究所が、3,256人分の日本人の全ゲノム情報を分析しました。この研究から日本人の祖先に関わる三つの源流(縄文系祖先、関西系祖先、東北系祖先)が明らかになりました。
縄文の祖先比率については、沖縄が最も高い比率(28.5%)を持ち、次いで東北(18.9%)で、関西が最も低い(13.4%)と推定されました。これは、縄文人と沖縄の人々の間に高い遺伝的親和性があることを示す以前の研究と一致します。また、関西地方は漢民族と遺伝的親和性が高いことが明らかになりました。東アジアの中で日本人を特徴付けるのは縄文人から受け継いだ遺伝的要素で、現代人の成り立ちは地域によってかなり異なることがわかります。

縄文と弥生の気質

縄文系の気質: 縄文人と沖縄県人に高い遺伝的親和性があることから、沖縄県人に似ているでしょう。明るく楽天的で、一族の連帯意識が強く、警戒心は強いが排他的ではない。男性は楽観的、女性は強くてしっかりしている。平等意識が強く、差別的な言動や行動を嫌います。
弥生系の気質: 漢民族と遺伝的親和性が高い関西人がその気質を受け継いでいるでしょう。関西人の先祖は、渡来系弥生人で稲作とともに渡来したと言われます。大阪人と中国人は、効率を求める性格、実質的な利益を優先するところが似ていると言われます。他にも自己主張が強く、商売人気質で、せっかちで、相手が目上の人であっても言うときは言うといわれます。

日本人の気質

日本人の気質は、効率を求め自己主張が強い弥生人と、明るく楽天的で平等意識が強い縄文人とがミックスされたものでしょう。
沖縄県人、関西人、関東人で顔つきも性格も違いますが、同族としてまとまっています。
また、その戦の歴史からは、利益を優先しつつ穏便な結果を好む気質が伝わります。
国譲り神話:敗者の大国主神は出雲大社に移る
関ヶ原の戦い:敗者の総大将、毛利家は安堵
明治維新:敗者の徳川家は駿府に移る
太平洋戦争:敗者の日本は象徴天皇制
今も戦争を続けている国々が、憎む気持ちを抑え、和解する利益に気付く手助けを日本ができないかなと思います。

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